製造業大手メーカー工場で働くメリット、デメリットを内部の視点で解説

製造業、工場で働くって、5ch住人の方々から「底辺」とか、「超社畜」とか言われていますが、実際、楽しく働いて、プライベートも充実しており、満足している という人も多数います。

製造業という産業で働こうとしたときに、はたして安定安心な生活は送れるのでしょうか?

私は比較的大規模な工場のことしかわかりませんが、そんな大手メーカー工場で働くと、どんなメリット・デメリットがあり、大手工場で働くのはアリかナシか についてお話します。

管理人
管理人

こんにちは、管理人のれおんぬです。このブログは、地方の大手メーカー工場:従業員数1,500人規模 で働くおっさん(SE⇒製造業へ転職して15年)が、昨今の自社の人手不足に嘆き悲しみ、もっと製造業で働く人が増えてほしいという想いで作成しています。大手製造工場の雰囲気や労働環境など、各社ホームページや就職・転職サイトでは語られていない、内側の景色を発信中です。

はじめに

最初に結論を言います。


働くことで感じるストレス・人間関係はどこで働いてもある程度発生するもの。

製造業大手メーカー工場で働くと、大手だからこそのメリットがたくさんあります。

デメリット面を差し引いても、大手メーカー工場で働くことをおススメします。

大手メーカー工場で働くことの良いところ(メリット)

  • ホワイト企業最先端を走っている
  • ワークライフバランスを重視している
  • 人事評価制度がしっかりしている
  • 転勤がない(※期限付き出向はある)
  • 休みが取りやすい
  • 大型連休がしっかりある
  • 上司が定期的に異動する
  • 退職金制度がしっかりある
  • 研修制度が充実しており、スキルアップし易い
  • 福利厚生がしっかりしている
  • 地方は車通勤

大手メーカー工場で働くことのダメなところ(デメリット)

  • ライバルはたくさんいる
  • 変なヤツもいる
  • 会社規則・ルールがしっかりしているので融通が利かない
  • 本社のVIPが回って来るのに振り回される

大手メーカー工場で働くことの良いところ(メリット)詳細解説

ホワイト企業最先端を走っている

会社のブランドイメージは製品の良さだけではありません。

働いている人々が会社環境に不満を感じて悪評をバラまくと、その会社のイメージにも直結します。

大企業ならなおさら下手なことはできない世の中です。

コンプライアンスの遵守にはかなり力を入れており、労務管理やハラスメントに対しては特に厳しく管理されています。

なので、どこもサービス残業やパワハラは起きにくい風土造りを進めています。

また、最近ではヘルスリテラシーにも力を入れている企業が多いです。

【関連記事】今、大手は最先端ホワイト企業!大手だからこそ、下手なことはできないのです

ワークライフバランスを重視している

ホワイト企業の話に重複するところがありますが、政府が掲げている働き方改革:ワークライフバランスの導入にも、積極的に取組んでいるところが多いです。

具体的には、サマータイムの導入、フレックスタイム制、時短勤務、育児休暇(男性育児休暇推進)、リフレッシュ休暇付与など。

働き易い、また、従業員のその時々のライフスタイルに合った働き方ができる環境造りを進めており、大企業故に、優先的に取り組まれています。

「工場」という比較的時間管理をし易い企業体系なので、進め易いという面もあると考えられます。

人事評価制度がしっかりしている

人数が多いからこそ、評価はより公平平等でなければなりません。

評価制度がきちんとしており、頑張ってアピールできれば成果に見合った評価をもらえます。

相対評価で、一定の分布の範囲で振り分けられるので感覚的に決まることはありません。

また、私の勤める会社では、1年に1回の昇進試験が行われています。

昇進試験に合格できなければ昇進はできないのですが、完全実力主義です。

学歴は関係ありません。

実際、私の上司の部長は中途入社、最終学歴高卒だったりします。

会社の風土でそれぞれかもしれないので、採用試験前に学歴と昇進は関係あるかを確認しておきましょう。(転職エージェントとかで問い合わせておきましょう)

転勤がない(※期限付き出向はある)

地方工場だと、その地域に根付いた会社であるため、会社規模の割に転勤は発生しません。

ただし、本社との人の行き来はあり、期限付きで修行(スキルアップ)も兼ねて出向に行く可能性はあります。

最終的には戻って来るので、考え方を変えて「会社のお金で何年間か知らない土地で暮らす経験ができる」って思うと良いのではないでしょうか?

休みが取りやすい

人数が多いからこその強みです。

特に間接部門は、各個人に役割はありますが、基本組織的に動いているので少々休んでも代わりがいます。

逆に製造部門は人数配置に余裕のないラインは休みにくいところはあるかもしれません。

しかし、やっぱり代わりはいます。

計画的な休暇は事前に調整し、また他の人が予定した場合は協力する、お互い助け合いでみんな休みをとっていきます。

ホワイト企業・ワークライフバランスを推進する会社としては、「休んではダメ」とは言えませんよね。

大型連休がしっかりある

基本的に、

 年末年始、ゴールデンウィーク、盆休みがしっかりあります。

大企業系列ならではの話で、本社は暦通りに大型連休がありますし、それに合わせて系列工場も休むところが多いです。

製造現場の場合は、市場の要求数量に左右されるため、連休中も生産することはあるかもしれませんが、間接部門に所属している場合は普通に大型連休があります。

上司が定期的に異動する

中小企業で嫌な上司がいた場合、その人との付き合いは自分が退職するか、上司が先に定年を迎えるまで続きます。

ところが大企業では、定期的に異動ローテーションがあります。

嫌な上司の部署に配属される、または上司が異動してきた場合でも、ずっとその環境が続くことはありません。

また、自分が異動希望を出して、受け入れられると、会社を変えずに労働環境をガラリと変えることも可能です。

いわゆる、社内転職ってやつですね。

退職金制度がしっかりある

地盤がしっかりしている大企業(の子会社)だからこその強みです。

最初から腰を据えて、一生働くつもりなら、入社は早ければ早いほど良いでしょう。

相場の程は、産業や会社事情で異なりますが、中小企業よりは間違いなくちゃんとしていると言えます。

研修制度が充実しており、スキルアップし易い

大手だからこそ、テキストや研修設備が充実しています。

実際の業務に関わる内容の各種研修が用意されており、計画的にスキルアップを進めていけます。

通信教育も準備されているところもあります。

こちらは個人スキルのため有料ですが、修了者には受講料の●●%を会社が補助してくれたりします。

働きながらスキルアップして、専門的な野望が芽生えたらその分野への転職もアリでしょう。

福利厚生がしっかりしている

「福利厚生」とは、賃金などの基本的労働報酬とは別に、企業が従業員やその家族の暮らしの支えの一部を提供することで、経済的支援やモチベーションを高めるものです。

業界最大の福利厚生サービス:ベネフィットステーションへの加盟や車の保険が団体保険により格安で加入できたり、様々な取り組みを取り入れています。

人数が多いこそ、数あるサービスとの提携が充実しています。

大企業グループは避暑地に保養施設のあるところも。

地方は車通勤

地方に限定されますが、大きな工場はそれなりに広い土地がある場所に建設されおり、公共交通機関が通っていなかったりします。

最寄りの駅から専用バスを走らせるところもありますが、基本的に車通勤です。

もちろん交通費も支給されます。

毎朝、満員電車通勤のストレスもなくゆったり通勤できますよ~。

 

【関連記事】未経験でも大手メーカー工場に入る方法 今私が受けるなら自己PRはこう書く!

【関連記事】自宅にいながら転職活動!製造業・工場の正社員採用求人の探し方

 

大手メーカー工場で働くことのダメなところ(デメリット)詳細解説

ライバルはたくさんいる

人数が多い=それだけ仕事の評価をもらう人がいます。

ほとんどの人が、自分はこんなに頑張っている!と言いたいはずです。

が、実際同じレベルの人がたくさんいます。

その中で切磋琢磨して、成果を出していかないと昇給・昇進できないかもしれません。

まれに空席ができてトントン行ってしまう人もいますが(苦笑)。

変なヤツもいる

人の数だけそれぞれの考え方の人がいます。

人数が多い故に、テキトーな人、会話が成り立たない人、嘘をつく人…いろいろいます。

仕事をあんまりしない人がいても成り立ってしまうのが大手の恐ろしいところではあります(誰かがカバーしている)。

しかし、人間的に変でも、コンプライアンスを守れれば会社にいることができます。

完全常識はずれな人はいないでしょう(と思っています)。

会社規則・ルールがしっかりしているので融通が利かない

会社は多くの人を管理しなければならないので、規則・ルールにがっちり縛られます。

例えば、道路が混んでいたので始業が10分遅れました。終業を10分下げて合わせます。

みたいな、ちょっとくらいの調整…といったことはできません。

みんなが集団でルールを守るので、人によっては、窮屈に思うところがあるでしょう。

本社のVIPが回って来るのに振り回される

大手メーカー工場は、位置づけ的には子会社です。

本社のお偉いさんが視察に来られることもしばしば。

このVIP対応に振り回されてしまいます。

だからといって、社長をはじめ、幹部の方々はテキトーにするわけにはいきません。

そのしわ寄せは下々の我々にもやってきます。

報告資料をつくれ、あそこをキレイにしろ、来るまでにこれを仕上げろ…。

結構、大変です。。。

まとめ

製造業大手メーカー工場で働くことについて、メリット・デメリットをいろいろ書きました。

結局は、どこでどう働こうが、不満が全く無いっていうのはほぼ100%ないですよね。

そう考えると、メリットだけを見て、なるべく大きいところを目指すべきです。

製造業大手メーカー工場で働くと、大手だからこそのメリットがたくさんあります。

いくつかあるデメリット面を差し引いても、大手メーカー工場で働くことをおススメします。

 

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