製造業は人手不足で有効求人倍率が高い業界です。~厚生労働省のデータより

この記事は以下のような方に向けた内容になっています。

  • 就職・転職を考えているけど、業界・職種を迷っている
  • 採用試験で受かりやすい業界・職種を探している
  • 製造業への就職を狙っているけど、求人倍率はどのくらいなの?
管理人
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こんにちは、管理人のれおんぬです。このブログは、地方の大手メーカー工場:従業員数1,500人規模 で働くおっさん(SE⇒製造業へ転職して15年)が、昨今の自社の人手不足に嘆き悲しみ、もっと製造業で働く人が増えてほしいという想いで作成しています。大手製造工場の雰囲気や労働環境など、各社ホームページや就職・転職サイトでは語られていない、内側の景色を発信中です。

はじめに

私の会社は人手不足感があるのですが、一般的に製造業界の人手は不足してるの?それとも飽和状態?そんな疑問を抱いたので、調査しました。

厚生労働省が公開しているデータで、「職業分類に基づくハローワークの全国の求人倍率データ」があります。

このデータから、求人数、求職数、求人倍率といった数字から各業界の求人状況を探ることができます。

【言葉の説明】
 「有効求人」企業側が出している求人数
 「有効求職」求職者側の職種希望数
 「有効求人倍率」高ければ高いほど需要がある

有効求人倍率とは、職種求人数(有効求人)を、同職種を希望する人数(有効求職)で割った割合。

この数字が大きければ大きいほど、世の中の求人数に対して希望する人が少ない(人手不足・採用されやすい)ことを表します。

参照データは2022年3月のものです。

有効求人有効求職有効求人倍率
全職業TOTAL1,417,0041,232,2621.15
 管理的職業8,9277,3991.21
 専門的・技術的職業345,081187,3091.84
 事務的職業131,690335,5020.39
 販売の職業135,54983,2721.63
 サービスの職業246,210109,0362.26
 保安の職業47,4317,9315.98
 農林漁業の職業11,5709,4271.23
 生産工程の職業189,33996,6931.96
 輸送・機械運転の職業105,93252,9222.00
 建設・採掘の職業122,09323,4555.21
 運搬・清掃・包装等の職業73,182109,8350.67
 分類不能の職業209,481
(注)上記の数値は、平成23年改定の「厚生労働省編職業分類」に基づく区分。

 

有効求人倍率が最も高い業種は保安・建築系

有効求人倍率が高い=人手不足な業種は
 「保安の職業」(有効求人倍率:5.98)
 「建設・採掘の職業」(有効求人倍率:5.21)
です。

「保安の職業」は、求人数47,431件に対し、この職種で働きたいと考えている人が7,931人となります。

また、「建設・採掘の職業」は、求人数122,093件に対し、この職種で働きたいと考えている人が23,455人となります。

体が丈夫で肉体労働に自信がある方は、ほぼ採用されることが考えられます。

個人的に気になる製造業界の有効求人倍率は1.96

製造業界はどうか?といったところを見てみると・・・製造業界は「生産工程の職業」になります。

求人数189,339件に対し、働きたいと考えている人が96,693人。

一般的に、受かり易い業界・職種であることがわかります。

有効求人倍率が最も低いのは事務系で0.39

一方、最も競争率が高い職種は「事務的職業」で0.39。

求人数131,690件に対し、事務職を希望している人は335,502人と、3人に1人しか採用されない、狭き門であることがわかります。

事務職を希望するのは女性、特に子育て世代だったりといった方が多いのが特徴でしょう。

求人数も多いのですが、それ以上に、希望する人が多く、職種として飽和状態であることがわかります。

 

事務的職業全体は0.39だが、生産関連事務の職業は1.69ということは…

事務職は狭き門であることが分かりましたが、更に細かい内訳データがあります。

それが下記のデータになります。

有効求人有効求職有効求人倍率
事務的職業TOTAL131,690335,5020.39
 一般事務の職業86,060282,5850.30
 会計事務の職業12,80622,2800.57
 生産関連事務の職業11,9447,0631.69
 営業・販売関連事務の職業15,42216,9920.91
 外勤事務の職業3721003.72
 運輸・郵便事務の職業3,5831,6352.19
 事務用機器操作の職業1,5034,8470.31

これを見ると「事務的職業」の中でも「生産関連事務の職業」の有効求人倍率が1.69と高いことがわかります。

つまり、製造系の事務はまだまだ空きがありますよ~ということなのです!!

 

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結論:製造業界はやっぱり人手不足

厚生労働省の有効求人倍率データから、製造業界は割と採用されやすい業界であるということが確認できました。(職探しに困っている人にどんどん受けてもらって、製造業に携わってほしい!

また、事務的職業は有効倍率がとても低く、「事務職」単発狙いでいくと難しいのですが、例えば「製造業の事務」で見ると、採用枠は広がります。

更にその中には大手系列の製造工場も含まれているでしょう。

私は、正社員事務職志望なら大手製造業を受けることをおすすめします。

その理由詳細については、次の記事でお話ししています。

 

【次の記事】正社員事務職志望なら大手製造業をおすすめする4つの理由

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